第13回中国全国運動会@天津
中国全国運動会を観覧するために天津に行ってきました。
中国全国運動会 今回は13回目でした。中国国内の武術大会を見るのは引退してから16年ぶりです。
全国運動会は中国のオリンピックと呼ばれていて、4年に一度オリンピック競技種目に武術を加えた種目で行われます。この運動会は非常にハイレベルな競技大会でオリンピックの次に夢の舞台と言われています。 思えば私は過去3回出場しました。
会場の中の雰囲気と大会コートや審判の席を見ると、自分の選手時代のことを思い出しました。
会場ではたくさんの昔の仲間に会ったのですが、会うとすぐ涙が出そうになり、涙をこらえるのが大変でした。
大昔、みんなと一緒に戦った思い出が頭の中でいっぱい溢れていました。
一演武一分数十秒のために選手たちは10数年かけて、この日のためにチームの名誉をかけて、一つの套路や一つの動作を何百回何千回も繰り返し練習してきました。ある人は途中で大けがして引退し、ある人は過酷な訓練に耐えられなくて引退し、ある人はけがをしても自分の目標のため我慢して練習を続けたり……
私も体育館の絨毯のにおいをかぐのが嫌になるくらい練習してきました。ただ、辛かった練習は苦労だけではなく、心身を磨いてこそ得られたものが多くありました。今ではそういった経験のおかげで今の私があるとひしひしと感じています。
全国運動会を最後に引退する選手が多く、体がぼろぼろになるくらい練習をしていて、この大会に懸ける気合はかなりのものです。引退すると、自分の家より長く住んだ寮を出て、仲間と離れて、未知な社会に放り出されて、とても寂しい思いをします。皆それぞれ第二の人生を歩んで行きます……
今の私があるのはいつも応援してくださる方々のおかげだと心から感謝しています。今回はみんなに久しぶりに会えたのがとても嬉しくて、本当に、本当に選手の時代の思い出は最高です!